『今、わたしたちにできること』 随喜転教部長 安永欣文
ありがとうございます。皆さまお元気でしょうか? 3月31日にお寺の門が閉じて以来、早一ヶ月が経過しようとしています。
日を追うごとに新型コロナウイルスの感染拡大するさまを、メディア等を通じ知るたびに、世の中では未だに命を危険にさらす行為が多く見受けられます。早い時点でお寺を閉門した光薫寺は、私たちを守っていただくために情報を集め、迅速かつ、的確な判断をなされたと思います。
今は、朝参詣、御講、様々な寺内の行事はありませんが、私たちのご信心は後退しているでしょうか? そう簡単に退くようなことはないはずです。
各ご家庭におかれましては、朝は各寺院の御宝前を思い、より丁寧に自宅御宝前のお給仕をし、懐中御本尊のみの方でも、日頃御本尊を収めているケース等、ほこりを払い清潔に保ちましょう。
また、お修行日にはお供えを忘れずに、お参詣に費やしていた時間を勧請文から始め、言上を詳しくして、御題目を時間のある限り唱えさせていただきましょう。
通信環境の整っているご信者さんは、ユーチューブを通じて、御法門を聴聞し、大切なご披露事項はサンガ内、組内の方にこまめにお伝えしましょう。
ありがたいことに各担当のお教務方は電話、必要があれば各ご信者宅を訪問され、皆様の安否、実状を把握し、いつも私たちに心を配られています。私たちもこのような時こそ、教化子、不参のご信者さん方に連絡してみましょう。
お寺参詣や御講参詣ができない時こそ、人と人のつながりを保つことが重要だと思います。訪問することはできないかもしれませんが、近くにいるあなたこそできるご奉公があるはずです。きっと私たちの声を待っている人は少なくないはずです。皆が苦しい時ほど、異体同心を強めていく好機だととらえています。
現在、ご住職、各お教務方は千本祈願を、ご信者方もサンガや組単位で百本祈願を発願して、この災厄を一丸となって乗り越えていこうとしています。
世間ではコロナ終息後、私たちの住む世界は変わると言われますが、ご祈願を立てて一本一本と御題目を唱え進めているうちに、私の心を染めていくものは、ゆるぎない色濃い仏立信仰でしかありません。私たちは何も変わらないのです。
皆さんもお互いを思い、新型コロナウイルス早期終息を願いましょう!